今回は初心者のフリーランスデザイナーがゼロから案件を獲得する方法を2回に渡って紹介していきます。
特にこれからフリーランスとして、または副業としてフリーでデザインのお仕事を受けていきたいという方に向けて、最も難関であるゼロの状態のお話もさせて頂きます。
私が初めてPhotoshopを購入して1年以内の初期の頃からの案件獲得方法や気を付けた事、実際に仕事として収入を得る為に行った事を詳しく記載するので、是非参考にして下さい。
- デザインの仕事を個人で受けたい
- どうやってフリーランスとして始めたらいいか分からない
- デザインの案件が獲れない
- 新規のお客さんはどうやったら増えるのか分からない
もくじ
それではここからPhotoshopを購入して半年以内に行っていた事を紹介していきます。
自分を売り込む武器を揃える
いわゆるポートフォリオです。当時、デザインをしようとPhotoshopを買った私は何の知識もなくポートフォリオという物の存在も知りませんでした。
そのため、“THEポートフォリオ”は制作していませんでしたが、今思えばポートフォリオの役割をしていた物がこちらです。
- 自分の名刺を作る
- 作品を見れるサイトを作る
名刺を作る
デザイナーとして個人で仕事を受けたいのならば、まずは名刺を作る事から始めましょう。もちろん、自分が出来る最大限のデザインで。
Webで完結させる場合、名刺はあまり登場場面は少ないです。しかし後述しますが、駆け出しの頃は“人づて”が非常に大切になってきます。
ふとした瞬間に、いつでも自分を売り込めるように名刺を作り、持ち歩きましょう。
作品を見れるサイトを作る
当時私はワードプレスの存在を知るどころか、サイトの制作なんて微塵も出来ませんでした。むしろ、しようとも思わなかったです(汗)
活用していたのはTwitterとfacebookとアメブロ。サイトの出来にこだわらなくてもOKなので、少しでも興味を持ってくれた人が気軽にどんなデザインをしているのか?が見えるように、Web上のどこかしらに作品をアップしましょう。
もちろん、名刺もQRコードやURLを載せて下さいね。
この2つの武器でフリーランスとしてのデザイナーの活動をスタートさせました。もちろん副業としてです。
仕事として受けた実績を作る
武器を揃えたところで、案件が無くては仕事は出来ませんし、実績がない人に頼みたい人もいません。
ここから実績作りを意識していきます。
当時、私は1社目の会社を退職した後でした。元々交友関係も豊かではない私は、今ある限りの使えるツテを全て使い、自分にデザインをやらせて貰えるように営業をかけて行きました。具体的には
- 独立した会社の仲良かった先輩に、名刺を印刷代だけでいいから作らせてくれと懇願。
- 独立した先輩に新しい会社のロゴ案を起用しなくてもいいから10種類作らせて欲しい、気に入ったのあれば無償で提供すると提案。
- バンドマンの友達に、タダでいいから次のライブのフライヤーを500円(印刷費別途)作らせてくれと懇願。
- 友達の結婚式のウェルカムボードをタダで作ると相談。
こんな感じです。とにかく知り合いや友人に事ある毎に「自分が出来る事」をアプローチして行きました。(もちろんウザがられない程度に。)
お気づきの通り、価格は無料~激安です。デザインのプロでもない、実績がない人には誰だってお金は払いたくありません。
しかし、当たり前ですが「無料」「破格」になってくると、快くお願いしてくれる人が多いんです。もちろん、こちらとしては赤字ですが、この段階でそんな事は言っていられません。
お願いしてくれる人がいるという事が当時の私には物凄く嬉しい事でした。
ちなみに、めちゃくちゃ恥ずかしいですが、当時私が作ったデザインが残っていたので公開します。
※中央の女性は18禁要素なので、黒塗りにさせて頂きました。
バンドのフライヤーの一部なのですが、今となってはツッコミどころ満載ですが、当時は本気だったんですね。
実際に人にあって営業する
少しの実績が出来た所で、次は有償でデザインを依頼してくれる人を探さなくてはいけません。
まだまだWebから問い合わせが来るなんて事はありません。自力で獲らないとダメです。
この段階は少しずつ仕事としてデザインを行いながら、プロとしての意識を学ぶ段階だったと思います。
無償でデザインをした人が次の案件を今度は有償で回してくれたり、という事もありました。
私の場合、先述した通りインディーズのバンド関連の知り合いが1人だけいたので、その子のライブに行き、周りのバンドさんに紹介してもらったり、その場で名刺を配って少しずつ人脈を広げて行ったのが最も大きな成果でした。
Photoshopを購入してから2年ほどはほぼバンドメインでデザインの仕事をしており、最大で4バンドからの依頼を回していました。
主にロゴデザイン・フライヤーデザイン・アー写の修正・CDジャケットの制作等の印刷物がメインとなっていました。
ちなみに、当時デザインを担当させて頂いたバンドが1組メジャーまで行き、今はテレビの中で活躍していらっしゃいます。
今でも時々バンド関連の方から依頼を頂きますが、中には90年代に一斉を風靡したバンドのメンバーがいるというグループからもご連絡を頂きます。
当時、汗水流して営業していた事は5年以上経った今でも糧になっています。
- 実績もない駆け出しの頃は対面で
- 情で案件をもらうでも何でもOK
- 紹介が紹介を呼ぶので人脈を大切に
- 長く続く縁に巡り会えるかもしれない
フリーランスとしてデザインを行う初心者のマインド面
実際に仕事としてデザインの案件を貰えるようになるまでの流れを説明しましたが、次はマインド面です。
プライドは捨てろ
Photoshopを購入して1年未満、デザインを初めて1年未満の場合はプライドなんて下らない物は捨てましょう。
厳しい事を言いますが、誰も未経験に等しいような人を相手にしてくれません、デザイナーだと思ってもらえません。
常に自分のデザインを疑って、本当のベストなのか?と自問して下さい。
仕事としてのデザインは自己満足の世界ではありません。自分が最高のデザインだと思っても、依頼してくれた人にとって良くない物だった時点でそのデザインに価値がないという事を知りましょう。
また、デザインが多少出来たからと言って勝手に依頼が舞い込んでくる物でもありません。なりふり構わず自分から取りに行かないとデザインの仕事のスタートは切れません。
待っていて案件が入ってくる人はほんの一握りの、今まで死ぬほど努力をし、クライアントからの信頼を他のデザイナーよりも多く勝ち取ってきたプロ中のプロのみだという言う事は理解して下さい。
プロという意識をもつ
プライドとプロ意識は似て非なる物です。
「初心者だから・・・」「タダor激安で受けてるから・・・」という理由は全力を尽くさない理由ではありません。
デザイナーと名乗った時点で、デザインの案件を受けた時点で、プロ意識を持ちましょう。常にベストを尽くせるように勉強し、新しいデザインに挑戦し、本当にクライアントが求めているデザインとは何か?を追求し、再現しようとする意識を持っていなければなりません。
プロと名乗ることで、自分を追い込み、背伸びした分、実力が追いつくようにもがく事で成長していきます。頑張れ。
個人でデザインの仕事を始めて3年後
こんな感じでフリーランスのデザイナーとしてスタートした私ですが、実際に企業を相手にして仕事をし始めたのは3年後以降になります。
それまではほぼ人づてでのお仕事でした。
3年後以降はWebサービスを使用して案件を取る事を始めたので次回はどんなWebサービスを使用して、どのように案件を取ってきたか?を詳しく解説したいと思います。
初心者フリーランスのデザイナーがゼロから案件を獲得する方法まとめ
それでは要点をまとめていきましょう。
- 武器(名刺・サイト)を整える
- 人づてに無償でいいから案件の実績を作る
- 紹介を通して案件を増やす
- 実際に依頼してくれそうな人たちがいる場に出向き営業する
- プライドは捨てる
- 下手でもプロ意識をしっかり持つ
これからフリーランスで、個人でデザインの仕事を頑張りたいと思っている人の参考になれば幸いです。