デザインを勉強したい!と思っても、実際に何から始めればいいのか?
また、学校に通ったり、参考書を読んでツールの使い方は理解するのと、キレイでカッコいいデザインが出来るようになるのは別問題です。
では、どのように勉強すればデザインが上達するのでしょうか。
今回は読んだ直後から実践出来る最短でデザインが上達する勉強のコツを紹介していきます。
もくじ
デザインの勉強は真似して目を肥やす事
デザインを勉強する上で最も重要なのが「真似」をする事。
しかし「はい!真似して下さい!」と言われても、何をどう真似したらいいのか分からないですよね。
そこで、大切なのが、デザインを真似すして目を肥やす事です。
なぜ真似が大切なのか
美術系の学校や専門のスクールを出ている人からしたら、「真似(模写)」というのはそんなに真新しい勉強方法ではないかもしれませんが、初心者のデザイナーにとっては、デザインをする環境自体が新しく最初は「慣れない」環境、習慣だと思います。
そして実際にデザインを行っていくと様々な事に気づきます。
しかし、デザインを真似する事でチュートリアルや参考書の内容を実践してみるのと同じように「デザインの方法・手法」が学べるわけではありません。
真似をしていく上で大切なのはデザインの方法を知る以上に、デザインの細かい部分やプロっぽいデザインにするためにどうすればいいかを判断する「目」を養う事が出来ます。
そしてここで養った目は、ダイレクトに自分のデザインに影響を及ぼします。
デザイン上達の勉強でうまく真似が出来ない場合
デザインの勉強をする上で今すぐにでも真似を実践して頂きたいのですが、多くの場合、「真似をしているはずなのに何か違う」という事が起こります。
- いざ真似してみる
- 同じように作っているはずなのにダサい
- 何が違うのかもう一度よく見る
- 何が違うのか分からない
- やっぱりなんかダサい!!!
こんな現象、経験ないでしょうか。
真似して勉強してもダサくなるのは見えてないから
では何故、同じように真似をしてデザインをしているのに、ダサくなってしまうでしょうか。
それは、“一見見えない箇所にプロの技が仕込まれている”からです。
プロのデザイナーがデザインをした物は、目に見えるか見えないかの薄いラインが入っていたり、シャドウがかかっていたりと、細部まで気が遣われています。(実際、この細部へのこだわりがプロ間を生み出します。)
ユーザー目線でデザインをみた場合、もちろんこの“細部”には気づきません。
しかし、完璧に真似をするぞ!という視点を持って、勉強し、目を肥やしていけばこの細部が分かるようになります。
そして、それを自分のデザインに活かす事で、デザインが上達する事が出来るのです。
上記の意味合いを含めた上で、デザインの勉強をする最短の方法のコツが「真似」ということになります。
デザインをすぐに上達させる勉強方法!ココを意識して真似するべし
とは言え、具体的に細部とはどういう部分でしょうか。
ここからはデザインの勉強における「真似」について、どういった部分に着眼していけばいいのかを解説して参ります。
真似したいデザインを見つけよう
まずは何でもOKなので、素敵だなと思うデザインを見つけましょう。
最初は一気にサイト丸々等ではなく、バナー等のサイズが小さい物のほうがやりやすいと思います。
ざっくりと真似しよう
今回は下記のバナーをサンプルとして使用したいと思います。
まずはざっくりと真似してフォント種類を選び、文字の内容、オブジェクトを配置していきます。
※人物は同じ物は用意出来ないので、素材サイトのものを使用しています。
大凡で配置を真似してみました。まさに「なんかダサい」の状態です。
では、デザインの勉強における「真似」のコツを1つずつ見ていきましょう。
フォントの色
まずはフォントの色味を整えていきます。
微妙な色の違いでも、きちんと真似をする事で、全体のバランスを知る事でデザインの勉強に繋がります。
フォントの色を整えました。今回あるフォントは全部が異なる色を使用しています。特に左のフォントのグレーと右のグレーは微妙に異なるので、こう言った細部まで気を配りましょう。
フォントサイズを揃えよう
次はフォントのサイズです。1文で繋がっている文章でも文字に強弱が付き、フォントのサイズが異なっているので、この部分を真似していきます。
特に左側のフォントサイズに関しては3サイズで構成されているので、注意して真似をしていきます。
フォントのバランスはデザインの質を大きく左右するので、非常に重要な部分になります。
行間・字間を整えよう
文字のサイズを整えたら次は字間です。
- 行間=2行以上になっている行の間の幅
- 字間=横同士で並び合っている文字の間隔
この2つをキレイに整えて行きます。
こんな感じになります。字間の調整に関しては下記の記事に詳細の手順を記載してあります。
特に文字の大きさが異なる部分の行間、字間には注意しましょう。
実際にこのように整えていく過程で、今までデザインを真似した箇所を再度修正する場合もあります。
効果のかかり方を真似する
今回のサンプルの場合、効果がかかっている箇所は特にございませんが、右側の「MEDY」の文字が特殊なので、ここを真似指して行きます。
フォント種類は100%同じ物を見つけるのは難しいので、近しい物でOKです。
こんな感じで装飾や効果も真似しましょう。今回は「M」の右側だけにクリッピングマスクをかけて文字の色を変えています。
オブジェクトの配置や傾き、余白を整える
フォント等の全体のバランスが整ったら、最終段階です!それ以外の箇所の配置を改めてキレイにしましょう。
基本的にはサンプル(真似したいデザイン)を見ながら、間隔を調整します。
これでデザインの勉強における「真似」が完成です。最初の物と見比べて見ましょう。
▼ざっくり真似しただけのデザイン
▼詳細まで詰めて真似をしたデザイン
▼参考にしたデザイン
真似をしてデザインの勉強をする時は、ここまで詰めて真似をしましょう。
真似をして目を肥やす事で、デザインの勉強になる
さて、ここまで真似をする事で、デザインを見る目が養われると同時に、感覚として何をすればいいかが身につく事になります。
これこそが、最短でデザインを上達する勉強のコツです。
単純に真似をするからと言って、ただ配置を真似するだけではデザインの上達には繋がりません。今回の内容を参考にして、是非本質的な真似をし、デザインの勉強に役立てて下さい。
Photoshopのデザインデータのダウンロード配布も行っておりますので、参考にされて下さい。
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